一般的に融点が鉄より高く、俗にはプラチナ(1772°C)より高い金属を指します。 弊社ではタンタル(2996℃)、ニオブ(2468℃)を中心に取扱しており、これらの超高温雰囲気でも使用できる素材はガスタービンの表面塗布剤から高速航空機の耐熱シールドまで、また化学的特性を付加するための素材として現在多くの産業でその重要性が高まっています。

ニオブ niobium

ニオブ(Niobium)は、原子番号41、元素記号Nbの元素です。かつてはコロンビウムと呼ばれていたこともありました。1801年にイギリスのロンドンの化学者C. Hatchettが発見しました。ニオブ(Niobium)は、一般的にタンタル(Tantalum)と一緒に発見された銀色の金属であり、二つの元素は、それぞれのフルオロ複合体(fluoro-complex)の分別結晶で分離されます。

ニオブは地球の地殻における存在量で34番目の元素であるとされており、およそ20 ppm含まれているとされています。地球全体での存在度はより大きいと考えている科学者もおり、ニオブの高い密度のために地球のコアに濃縮されているとしています。ニオブの単体は自然界では発見されておらず、他の元素と化合して鉱物中に含まれています。

耐食性

純粋な金属として非常に反応性が高く、空気にさらされたときに非常に安定した酸化物を形成して耐食性を向上させています。ニオブ(Niobium)は、高温で、様々な非金属と反応します。ニオブ(Niobium)及びその合金は、高い融点を持っているので、高温エンジニアリング製品(1200Cを超える温度で使用)に使用されます。また、特定の鋼の合金製でも使用されて素材の強度を大幅に向上させます。

様々な金属との親和性

スカポライト(柱石,Nb3Sn)やジルコニウム(Zirconium)と結合をする場合、高い超伝導転移温度を持って様々な電子機器、光学産業分野で使用されています。ニオブ(Niobium)が最も多く使用される分野は、ガスパイプラインに使用される特殊鋼の合金です。この合金は、0.1%程度のニオブ(Niobium)を含有していますが、ニオブ(Niobium)の割合が少ないと鋼の強度が向上します。

高い身体適合性

生体適合性が極めて高い緻密な酸化皮膜層で覆われています。そのため、人工骨やインプラントの製造に利用されています。
また、タンタルコンデンサーは、聴覚システムや、除細動器やペースメーカー等の植込み式の医療電子機器にも使用されており、最小限のスペースでのパフォーマンスが求められる場面で活用されています。

弊社では主にシート状、板状、棒状、ワイヤー状、チューブ状など、またはユーザー様向けの特殊加工に対応しております。具体的な寸法はパンフットをご覧ください。また特殊形状にも対応いたしますのでお気軽にご相談ください。

板形状
ターゲット形状
棒形状
チューブ形状
ホイル形状
ユーザーに合わせた加工形状

主要成分表 CHEMISTRY

Gr 主成分 その他不純物(%)
Nb Si Ni W Mo Ti Ta O C H N
Nb1 remainder 0.004 0.002 0.005 0.005 0.002 0.07 0.015 0.004 0.002 0.003
Nb2 remainder 0.01 0.005 0.02 0.01 0.004 0.1 0.02 0.01 0.002 0.008

※その他の成分構成について要望がありましたらご相談の上対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

その他のニオブ冶金製品

優れた機械的・化学的特性に優れたニオブですがタングステンを添加する事により、強度が飛躍的にアップします。

化学機器の製造においてコアになる部品の加工なども弊社で請け負っております。

純 度:
NbZr3 (97%纯ニオブ,3%纯ジルコニウム)NbZr10(90%纯ニオブ, 10%纯ジルコニウム)NbZr30(70%纯ニオブ, 30%纯ジルコニウム)